マーケティング3.0に準拠したマニュアル事例

マーケティング3.0に準拠したマニュアル、事例紹介です。

 
「マーケティング3.0」 とは、マーケティングの大家、フィリップ・コトラーが『コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則(2010,朝日新聞出版)』(もちろん原著は別だけども)で提唱した概念です。
コトラー?誰それ? と、聞いたことがない人にとってはよくわからない話ですね。

3.0というからには、1.0や2.0もあるので、それとも比較してみます。
 

マーケティング 1.0 2.0 3.0
中心
 
製品中心 消費者志向 価値主導
目的 製品を販売すること 消費者を満足させ、
つなぎとめること
世界をよりよい場所にすること
可能にした力
 
産業革命 情報技術 ニューウェーブの技術
市場に対する企業の見方
 
物質的ニーズを持つマス購読者 マインドとハートを持つより洗練された消費者 マインドとハートを持つ全人的存在
主なマーケティング・コンセプト
 
製品開発 企業と製品の
ポジショニング
企業のミッション、ビジョン、価値
価値提案
 
機能的価値 機能的・感情的価値 機能的・感情的・精神的価値
消費者との交流
 
1対多数の取引 1対1の関係 多数対多数の協働

※引用:コトラーのマーケティング3.0 ソーシャルメディア時代の新法則(2010,朝日新聞出版)P19

今となってはマーケティング4.0(目的:自己実現)もありますが、トリセツ/マニュアルとしては「マーケティング3.0」(目的:世界をよりよい場所にすること)が求められます。

今回、事例としてご紹介するのは、マーケティング3.0に準拠したマニュアルです。
大阪府立大学(広報課)さまのWebマガジン「ミチテイク・プラス」のブログ設置に伴うルールブックを制作させて頂きました。

※「ミチテイク・プラス」のブログは、今日時点で設置準備中ですが、ルールブックとして公開許可を得ております。

今回は印刷物の制作がなく、データでの納品でしたが、ここにマーケティング3.0の要素を埋め込んでいます。

いままで広報課発のWebマガジン「ミチテイク・プラス」では、学生有志や広報課主体の記事が多かったのですが、学生のみならず地域や世界中の人も巻き込んで記事を書いてもらうブログを新設することになりました。

ブログの記事を広汎に募集するとなると、記事の内容がさまざまな内容になってきます。
そのまま掲載できるような記事もあれば、掲載を断らざるを得ない記事もあります。
そこで、ルールブックでブログの書き方を規定してしまおうと言うことで、企画段階から関わらせて頂きました。

いかにスムーズに記事を書いてもらえるか?
いかに巻き込むか?
いかに共感を得られるようにするか?
いかにストーリーを作るか?
いかに伝わるデザインにするか?
いかに生きがいを感じるか?

膝をつき合わせて広報課さまとお話しするうちに、「ありがとう」というキーワードから始まる記事(過去のお礼やエピソード、OBOGとなった今だから言えることの告白など)をルールにしてしまおうという事になりました。
さらに、「ありがとう」と伝えられた人も記事を書くことになるという、ネズミ講のようなしくみ(悪意はありません!)も取り入れました。

これがマーケティング3.0の「価値主導」「世界をよりよい場所にする」につながってきます。

今回はルールブックという、「トリセツ/マニュアルっぽくない」事例でしたが、トリセツ/マニュアル作りもエンドユーザーにグッとくる手法で制作ができます。

ぜひご相談ください!

制作物仕様

  • 制作物:「ミチテイク・プラス 『ありがとう』でつながるブログ ルールブック
  • 納品:PDFデータ
  • ページ数:8ページ
  • 制作期間:約3ヵ月(企画~データ納品)
  • 制作ソフトウェア:ワード、イラストレーター

【弊社オフィス所在地】
〒130-0015
東京都墨田区横網1-6-1 国際ファッションセンター(KFC)ビル10F
KFCクリエイティブスタジオ Studio3
Polaris Infotech株式会社


 

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