マニュアル制作スケジュールの作り方(1) 作り方を考えよう。
マニュアル、取り扱い説明書って見たことありますか?
いわゆる、「トリセツ」ってやつですね。
「なんだかむつかしそう」
「読むのめんどくさい」
「よく分からない事を書いている」
というのが大半の意見だと思います。
この記事では、そんなマニュアルを見る人のため(でもあるのですが)、作る人のために少しだけ開設をしていきます。
では、始めましょう!
マニュアルを制作する進行管理役を初めて担当してしまった場合、まず何をしますか?
初めと終わりの日程を決めて「スケジュール完了!」としてしまっている人もいるかもしれません。
マニュアル制作では単なる進行管理だけでなく、様々な工夫を凝らして進行を管理することで、大きなプロジェクトになってしまっても余裕を持って進められるようになります。
まずは状況確認
さあ、これからどのようなマニュアルを作りますか?
一人で制作できますか?
または、作業を誰かにお願いしますか?
日程に関しては、完成日(納期)や製品の出荷日は決まっていることが多いと思うので、あまり迷うことがないかもしれません。
イラストが必要であればイラストを作れる人が、
きちんとデータ化する場合は、DTPができる人がいた方が
マニュアルの品質が上がります。
製品の開発部門や企画部門、デザイン部門があるような企業であれば、仕様書やデザイン図面などを取り寄せる機会もあるはずです。
マニュアルの構成を考えてみる
プロジェクトのスケジュールを立てる場合は、日程から先に決めていくことが多いのですが、マニュアル制作の場合は最初から「何を作るか」が漠然としてると、行程ごとの時間の見積りができなくなってしまいます。
日程や人選以上に「何を作るか」(目次構成)をできるだけ精度高く作っておくと、手戻りが少ないスケジュールになります。
まずは、構成の親要素になるところから段階的に目次構成を決めたり、情報を集めていくことが必要です。
たとえば、樹木や草花の構成要素でいえば、親になるところからの順番で、
「根」→「幹」→「枝」→「葉」→「花」
と生長していきます。
同様に、マニュアルでは、
「構成」→「章」→「項」→「節」→「コンテンツ」
という順に制作を進めることになります。
また、集める資料としては下記のような資料が考えられますが、こちらも資料の種類ごとに次のようなステップで取り寄せると良いでしょう。
- 企画書
- 仕様書
- (すでにベースモデルがある場合)変化点/差分リスト
- デザインや意匠の図面
- パーツリスト
- 製品の写真や画面キャプチャー
- 公称値/スペック表
※資料名はあくまで例です。
プロジェクトによって必要となる資料は異なると思いますので、足りないと思われる資料は積極的に確保すべきと思います。