Wordでマニュアルを作る(2)
Wordの初期設定では、文/テキストの体裁は、「MS明朝、10.5pt」等に設定されています。
マニュアルなどを制作する時に文の見た目が初期設定のままだと、メリハリや表現力が十分でないことがよくありますよね。
Wordには、「スタイル」という1クリックで文の見た目を変更する機能が標準で用意されています。
マニュアルを作る時も「スタイル」を活用することで効率よく作業を進めることができます。
たとえば、ある文を「見出し1」に設定したい場合、下記のように操作します。
- 見出しにしたい文を選択(ドラッグやダブルクリックで範囲を反転)する
- 【ホーム】タブをクリック
- スタイルを選ぶ(ここでは「見出し1」)
選んだ文に、スタイル「見出し1」が反映されます。
今回は、スタイルを活用して楽にマニュアルを作る方法を紹介します。
※今回はWord2010を基準に記事を書いております。他のバージョンをお使いの方は、お使いの環境に置き換えてお読みください。
スタイルを使いやすくする
スタイルを「タブ/リボン」から選んで適用していくのは、クリックする回数が多くなってしまい、少々手間がかかります。 スタイルは「スタイルパネル」の形でリボンから切り離すことができるので、文を編集している時でもすぐ横に配置しておくことができます。
同じスタイルを適用した文をすべて選ぶ
スタイルパネルで、各スタイル右側のプルダウンから「同じ書式を選択」を選ぶと、同じスタイルが適用されている文がすべて選択されます。
また、選んだ後にスタイルの内容を変更すると、選んだ文にもスタイルの内容が反映されます。 たとえば、タイトルのフォントをまとめて変えたい時などに便利です。
アウトラインモードと連動させる
マニュアル作成で必ず発生するのが、目次構成を考える工程です。 目次構成は「見出し1」や「見出し2」など、タイトルとなるレベルの文が階層化されていて、マニュアルの全体構成が見える部分です。
目次構成を考える時、Wordでは初期表示の「印刷レイアウト」よりも、「アウトラインモード」を使った方が階層や包含関係などを考えやすくなります。
スタイルの設定とアウトラインモードでの階層レベルは連動させることができますので、目次構成を考えながら本文も一部作っていくという作り方がスムーズにできます。 実際にどこを変更するかというと、
「スタイル」(右クリック)→「変更」→「書式」→「段落」
で「アウトラインレベル」を設定します。