マニュアル制作と、ユーザーの先入観

マニュアル作りと、ユーザーの先入観

マニュアルを作る際は、「どのように誘導すればターゲットが習得しやすいか」ということを基本に考えます。

ターゲットが高齢者層であれば、手紙や本、紙の文化に沿った作り方をします。
若者であれば、動画などにも順応できる可能性が高いので、媒体や表現方法を工夫します。

高齢者層、若者層(その他、主婦F層などもありますが)ごとに、考え方のバックグラウンド・・・どのような経験をしてきたか、といったところがマニュアルを読む際の「先入観」に大きく影響します。アフォーダンスにも近いですね。

つまり、
「うん、そうそう!」と感じる部分、
「え? そうなん?」と気づかせる部分に差がある要素です。

マニュアルを作る際にはターゲットにあわせてそのあたりの「しきい値」を設定することで、作り手側で
「ここは書いとかなわからんやろ」
「この人はこういう使い方するで」
という肉付けをしていくわけです。

書店やWEB、ヒアリングなどで市場調査を行う際は、
「どんな本/テレビを読んでいるか?」
「どんなツールを使っているか?」
「どんなことに興味を持っているか?」
といったこと(調査方法に企業秘密の部分もありますが)
を調べています。

具体的には、目次構成、コンテンツの組み方、ページレイアウト、配色、表現方法などに反映します。

結果として、ターゲットがわかりやすく、必要な部分は必要であると示しやすいマニュアルを作ることができます。

この手法は、<< Test 姓 >>さんもご自身のお仕事にも活かせますよ。
先入観

対象認識において、誤った認識や妥当性に欠ける評価・判断などの原因となる知識、または把握の枠組みのことです。
「マニュアルってこんなイメージやから、最初にこんなこと書いてるはずや」という推測にまんまとはめてしまうこともあります。
また、それを利用して「マニュアルってこんな感じのもの」という『先入観』をまったく覆す場合もあります。

アフォーダンス

アフォーダンスは、環境に実在する動物(有機体)がその生活する環境を探索することによって獲得することができる意味/価値であると定義されています。
物をどう取り扱ったらよいかについての強い手がかりを示してくれるものです。
例えば、ドアノブがなく平らな金属片が付いたドアは、その金属片を押せばよいことを示しており、逆に、引き手のついたタンスは、引けばよいことを示しています。